ZIGGY
KOOL KIZZ
俺ら基本的にこういうバンドなんじゃないかな…
っていうバンド像はしっかり出ているんじゃないかなと思うけど…
森重樹一 VIDEO「ALL THAT ZIGGY II」インタビューより
「GLORIA」の大ヒット後、初のアルバム。現時点のZIGGYの最高傑作と言っても問題ないだろう。 90年4月といえば「GLORIA」の大ヒットから約半年。つまりセールスを上げるには一番恵まれた時期だ。
「GLORIA」の大ヒットは、ZIGGYの知名度を一躍上げたが、LIVE会場は「グロリア族」と呼ばれる洋楽ロックンロールとは縁が無さそうな中高生で埋め尽くされ、それまでのZIGGYファンがソッポを向くという思わぬ副作用も生み出した。そういった状況に、当然のごとく苦悩したメンバーが出した解答が、ハードなR&Rを中心に添えたこのアルバムだった。「オレたちは悪いけど、こういうR&Rバンドなんだ」といったメンバーの主張が全編に渡って貫かれている。それには、「オトナのロックを見せてやろう」と思って失敗した前作の反省も生かされたのだろう。得意な事をのびのびやった印象の残るアルバムに仕上がった。
森重は[3][5][6]といった森重節爆発のPOPなナンバーも書いているが、彼のROCKへの思いを歌詞にしたかのような[1]のようなハードなナンバーの出来もいい。また森重節に対抗するかのように、ヘビィなリフを中心に添えた戸城の楽曲[4][9][10]などのマニアックなナンバーが、アルバムを多彩なものにし、光っている。[10]は「DR.WILD SIDE」という通称がついていたことからもわかるようにMOTLEY CRUEを強烈に意識したナンバー。また、あまり人気ナンバーでは無いようだが、[4]は、日本では森重しか出来ないシャウトと、前作に続きスライドに意欲を燃やした松尾のギターが強烈に印象に残り、素晴らしい出来になっている。
とにかく、私にとってこの作品は(多くのZIGGYファンにとっても同じだろうが)「日本のロックンロール最高のアルバム」になった。このアルバムは、オリコン初登場1位を記録し、まさにZIGGYは、この時点で名実ともトップの座にたどり着いたのだ。
※この記事は過去に運営されていたファンサイトの記事を元に再構成させていただきました。


