ZIGGY
ZIGGY IN WHTH THE TIMES
デビュー作は、それまであったZIGGYをすんなり出した作品だと思ってくれればいい。その辺は、やっぱり、自分たちに自信があったからでしょうね
森重樹一/89年 バンドスコア「ZIGGY IN WHTH THE TIMES」インタビューより
「デビューアルバムには、そのバンドのすべてがある」と言われるが、このアルバムは正にそういったアルバムといえよう。「ハード&ワイルド」「よいメロディ」「歌謡曲的なポップス」、「洋楽へのリスペクト」といったZIGGYの特色は、すでに、このデビュー作にて満開。正に名盤である。
後年「泣きのメロディなしの曲をやるのが、絶対クールだと思っていた」と森重が語っていたのを象徴するハードな[1][5]といったナンバーが特に目を引くが、彼らの専売特許とも言える歌謡曲的POPなメロディのR&R[3][7]、メロディメーカーとしての優秀さを証明する[4][11]といった名バラードもあり、すでにZIGGYサウンドの骨格は出来上がっている。
エアロスミスの「地下室のドブネズミ」からインスパイアされているだろう[1]や、ハノイ・ロックスの「マリブビーチの誘惑」のイントロを拝借した[7]など借り物の露骨さや、演奏の荒さが目立つものの、何よりもメロディのよさと、スティーヴン・タイラーを思わせる森重の見事なボーカルが、些細な事など帳消しにしてしまう迫力で迫ってくる。[1]での、森重のシャウトなど、日本でマネできるボーカリストなど皆無だろう。(しかし当人は全く満足していないらしく、後のインタビューでも「今ならあんなのでOKするわけない」とまで言い切っている)
また、このアルバムのレコーディング中 プロデューサーに「歌詞が日本語に聞こえないので、もう少しハッキリ歌うように」と指示されたというエピソードも残っているのも今となっては微笑ましい。この当時の森重のボーカルの欠点は「何を言ってるかわからない」だったのだから…
※この記事は過去に運営されていたファンサイトの記事を元に再構成させていただきました。


