ZIGGY
ROCK’N’ROLL FREEDOM!
メンバーにも早い時期から、次はホントに「THIS IS ZIGGY」な作品、みんなが聴いたときに「ZIGGYってコレだよね!」って言えるやつを、変に誤解されないカタチで出したいって言っていた。
森重樹一 UV 03年 vol.94 インタビューより
銀盤発表直後に、森重が次作を「ZIGGYらしいアルバムにしたい」と予言していた通り、通算16作目のこのアルバムは、「This is ZIGGY」をコンセプトに、明確な目標に向けて作り込んだ傑作になった。
このアルバム制作にあたっては、メンバー間でのシビアなミーティングが行われたという。SNAKE HIP SHAKES時代から全力で走ってきた弊害か、各人にバンドに対する意識のズレもあったらしい。そういった問題点も修正し、各人の指向性を再確認したおかげでか、出来上がった各曲のクオリティは、見事なものになった。
オープニングは、津谷作のインスト(ZIGGYの長い歴史で、初めてのことである)。元々彼の作ってきた複雑な曲構成をもった元曲が完成せずにいじりまわしているうちに、このようなインストになったという。続くタイトル曲は「FEELIN’ SATISFIED」あたりを思わせる直球のROCK’N ROLL。更に続くのがリフ主体のダークな雰囲気を感じる[3]だが、この流れが絶品だ。ナスティ・ハビッツを意識したかのような高樹リオのバックコーラスが素晴らしい[4]、松尾が初めてリードヴォーカルをとったストーンズ的な’松尾節’が光る[7]も話題になった。ストーンズのバラードのようなギターと、森重の内省的な歌詞が光る[10]、ZIGGY版「JUMPING JACK FLASH」といった趣の[11]など松尾のギターがROLLING STONES的なサウンドに色濃く染まっているのも、このアルバムの特徴だろう。なお、先行シングルカットされた[6]は別バージョンなので注意!
彼らの初期のベスト盤「ORDER MADE」に収録されたキャッチーな曲の数々を「ZIGGYそのもの」というなら、少々物足りないと思うファンも多いだろうが、「GLORIA」的キャッチーさ以外にZIGGYが生み出してきた曲の基本ラインを大幅に外すことなく、かつては地味な扱いにあった洋楽ロック色の濃いナンバーを見事にクオリティアップできた作品提示したこの作品は”今”の彼らを映し出す鏡であり、まさに「THIS IS ZIGGY」なのだ。
※この記事は過去に運営されていたファンサイトの記事を元に再構成させていただきました。


