ZIGGY
RIVER OF TEARS
| No | TITLE | 作詞 | 作曲 | 動画 | 歌詞 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | RIVER OF TEARS |
Juichi | Juichi | アルバムとは 別Version |
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| 2 | HAPPY GO LUCKY | Juichi | Juichi | アルバム 未収録 |
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| 3 | 星屑になっちまう前に (オリジナルカラオケ) |
Juichi | Juichi | アルバム 未収録 |
美しいコーラスから始まる「これぞ森重!」というポップナンバー。
歌詞は「NO DOUBT」発売を巡るゴタゴタの最中に感じたことを表した作品だが、曲調はいたってポップ。前回、R&R BANDでありながら、バンドの1stシングルに「永遠のJustice」を選んでしまった事で、「本質を誤解されたのでは」という後悔もあったため、今回は、メインスタイルをシングルとして提示したとの事。
[2]は、今までありそうでなかったチャック・ベリータイプの典型的なR&R。水を得た魚のような松尾のギターがいい。
[3]は、これまた松尾のスライドが光るLIVEでも度々演奏
されていた、ファンにはおなじみの曲。
※この記事は過去に運営されていたファンサイトの記事を元に再構成させていただきました。
NO DOUBT ZIGGY SONGS played by SNAKE HIP SHAKES
ノスタルジーじゃなくて、現役のバンドとして、このメンバーでやっていくんだ…という意志表示として、今後もやっていくであろう曲を録り直したかった。
JUICHI MORISHIGE/「M-GAZETTE」2000年11月号インタビューより
まさかまさかのZIGGYナンバーのセルフカバー集。アルバム「SNAKE HIP SHAKES」リリースから、わずか3ヶ月という短いスパンで発売されたわけだが、賛否両論うずまく問題作となった。
そもそも事の経緯は、所属レコード会社・メルダック側から出されたセルフカバーアルバムリリースの提案だった。前作「SNAKE HIP SHAKES」はファンからも好評に迎えられ、SNAKE HIP SHAKESの前途は揚々に見えたが、実際の所は、1枚限りの単発契約であり、事と次第によっては、またもや所属レコード会社を失う危険性と隣り合わせだった。それゆえ「活動できるチャンスは絶対モノにしたい」という森重の強い意志を確認し、メンバーは、この企画を受ける決心をする。
こういった企画は、昔の名声に頼らざるを得なくなったベテランミュージシャンがよく行う企画である。せっかく上り調子だった彼らが、こういった企画のアルバムを発表してしまうことに驚き、落胆したファンも多いと思う。しかし、物事を前向きに考えて、アンプラグドやバラード集に逃げず、正攻法でアルバムを意義あるものにしようとしたメンバーを責めるわけにはいかないだろう。
内容だが、メンバーのみで聞かせることに拘り、余計な装飾は一切なし。オリジナルバージョンにあったキーボード、ホーン、女性コーラスなどは、全て切り捨てられ、メンバー以外の参加は[3]のかけ声だけだという、あくまでもシンプルに「R&R BAND」という姿勢に拘ったアルバムになった。
「21世紀にこのアレンジで」という思いからアレンジされた楽曲の数々。[10]を除いて基本的に、大きな変化はないが、JOEのドラムと津谷のベースの鉄壁のリズム隊が楽曲の芯を支えていて、この二人のドラムとベースがあるからこそ、こういったアレンジになったと言っても良いほど二人の貢献度は高いと思う。
[2]は若干、歌詞も変えられ、どことなくハノイロックスの「哀愁のトラジティ」を思わせるアレンジに変化。オリジナルのいかにもな歌謡ロックもよかったが、このアレンジも捨てがたい。ZIGGYの「歌謡ロック」としての象徴[4]が、テンポを早め、どっしりとしたリズムを生かした見事なR&Rになっていることも評価できる。また、[9]の恐ろしいまでの早さには驚かされた。パワーとスピードとテクニックが全て凝縮された見事なナンバーである。
しかし、メンバーから発せられた「わかんないヤツは、別の世界で生きてくれ」といった言葉は、いかがなものか。オリジナルアルバムで発せられる言葉ならまだしも、こういった企画性の強いアルバムでは賛否両論あって当たり前だと思う。もちろん自信満々ゆえの発言であることはわかるが、そういった発言があった事は、個人的に初めてZIGGYに対する反発を持った瞬間であり、初めて彼らに対して裏切られた気分になった事を告白しておく。
※この記事は過去に運営されていたファンサイトの記事を元に再構成させていただきました。
SNAKE HIP SHAKES
まさに、こういうギターを弾くために、オレは戻ってきたんだよ。
松尾宗仁/「ロッキンf」2000年8月号インタビューより
SNAKE HIP SHAKES名義での第1段。Juichiが「全員納得の自信作」と豪語するR&R BAND ZIGGYの原点回帰のアルバムだ。
99年10月に、音楽性の違いから戸城憲夫が正式にZIGGYを脱退。これと同時に、SMEとの契約は白紙に戻される。(「大幅なメンバーチェンジがあった場合、契約解除が可能」という項目にひっかっかたためとの事。前作の売り上げが芳しくなかったことから、SMEに絶好の口実を与えてしまったようだ)しかも、半年間ZIGGYの名が使えないという制限も受けててしまう。
しかし、制約に縛られ、活動できない状況を嫌った残された3人は、ベースに旧知の仲の津谷正人(サイコキャンディー)を迎え、SNAKE HIP SHAKES名義で1999年12月から地道なLive活動を始める。そんな中、翌2000年4月には、メルダックとのレコーディング契約を得ることに成功。既にLIVEで20曲近い新曲を演奏していただけあって、早速、レコーディングにとりかかることになった。
まずは、エンジニアを決めることから始まった話し合いの結果、エンジニアに迎えられたのは、JOEと仕事した経験のある瀬山氏。彼のレコーディングは、合宿がパターンのため、山名湖で合宿レコーディングを行う事に決まった。結果的に、この合宿は大成功。メンバーが同じ方向性を見て、前向きに動いている雰囲気が、そのままパッケージされた素晴らしいアルバムになった。
戸城憲夫の脱退で、それまでのZIGGYが持っていた「異なる才能がぶつかりあう緊張感」が無くなり、「完全な森重樹一の独裁バンド」になるのではと危惧していた私だったが、出来上がったアルバムはメンバー4人の個性が、充分に生かされた見事な作品だった。森重が中心人物であることは、事実だが、バックが楽曲を生かすため最適なアレンジを施し、なおかつ個性が全面に出る絶妙なバランスでサポートしている理想的なものであった。
各メンバーのがんばりの中で、サポートメンバーという扱いながら、正式メンバーとしての十分な貢献をしている津谷の存在を忘れるわけにはいかない。モータウン的なハネるリズムで、古めなポップ感を演出する[3]、ハードロックとして、ギターリフとうまく絡むベースラインを弾く[7](実はKING OF GYPSYZ時代からの余りテイク)、森重得意の哀愁メロディを持つ[8]を、ハードな激しいベースラインで、歌謡曲にさせずロックとして成立させた[8]、ベースのみならずシタールも披露する[4]と見事だ。
また、水を得た魚のように得意なギターを弾きまくるSOWNINの貢献度も大きい。十八番のスライドギターを弾きまくる[5][9]、リフの組立方が鳥肌モノの[1][7]などで個性爆発。[10]のバッキングも見事だ。また、ソングライターとして、[4][6]といった曲で、森重樹一にもひけをとらない見事な楽曲を提供。それまで、ソングライターとしては、常に森重・戸城コンビの影に隠れていた彼が、優秀なソングライターだった事が、多くのファンに認知されたのは、うれしいことだった。
問答無用の疾走感あふれる速いR&Rの[1]、ポップなメロディとJOEのツーバス連打で、柔軟取り混ぜた個性が爆発する[2]、と冒頭2曲だけでも、このアルバムが開き直った得意技のオンパレードのアルバムという事がわかる。R&R不遇の時代に、これだけのモノが登場したのは、私たちファンにとっても誇らしい事だった。傑作!
※この記事は過去に運営されていたファンサイトの記事を元に再構成させていただきました。
永遠のJustice ~この道の果てに~
| No | TITLE | 作詞 | 作曲 | 動画 | 歌詞 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 永遠のJustice ~この道の果てに~ |
Juichi | Juichi | アルバムとは 別Version |
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| 2 | RAT RACER | Juichi | Juichi | アルバム 未収録 |
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| 3 | Fallen Angels | Juichi | SOUNIN MATSUO |
アルバム 未収録 |
SNAKE HIP SHAKESとしての初の音源。戸城憲夫脱退から始まった迷走にピリオドを打つ何よりもうれしいシングルリリ-スだった。選ばれたのは、森重得意の哀愁メロディが光る佳曲。アルバムバージョンと違い、打ち込みを入れたりして時代性を意識したモノになっている。
[2]はJOEのハードなドラミングから始まるヘヴィナンバー。
[3]はBeatlesの「DAY TRIPPER」を効果的に改作したリフの組立が光るポップなナンバー。松尾作曲で、初めてまともな森重のボーカルが聞けたという点でも忘れられない。
3曲ともクオリティは高く、アルバムを持っている人も忘れずに聴くように!
Dreamcast版「首都高バトル2」TV-CFイメージソング
TV朝日「AXEL」エンディングテーマ
WOWOW 「MUSIC FACTORY hyper2000」オープニングテーマ
※この記事は過去に運営されていたファンサイトの記事を元に再構成させていただきました。
Without…
| No | TITLE | 作詞 | 作曲 | 動画 | 歌詞 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | Without… | 森重樹一 | 森重樹一 | アルバムとは 別ver |
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| 2 | この空の下のどこかに | 森重樹一 | 戸城憲夫 | アルバムとは 別ver |
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| 3 | Without… (オリジナル・カラオケ) |
戸城憲夫在籍時最後のシングル。KING OF GYPSYZ時代からLIVEでおなじみだった曲だが、時代を意識してか、現代風のイントロを作っている。しかし、後にSNAKE HIP SHAKESでリメイクされたことからもわかるように、メンバーの意向では無かったようだ。
カップリングは森重のソングライター、ボーカリストとしての魅力を十二分に堪能できる名バラード。両曲ともSingle Versionとの事だが、殆ど違いはわからない。(というか「どこが違うんや!」とツッコミを入れたい)
「首都高バトル」TVCFイメージソング
テレビ東京系「いただき!公募生活」エンディングテーマ
※この記事は過去に運営されていたファンサイトの記事を元に再構成させていただきました。
Goliath Birdeater
今は、ユニットとか多くて、バンド写真に写ってるメンバーだけではパッと音出そうとしても足りなかったわけじゃない。
それが今回足りるようになったわけで、バンドとして活動できる地盤が出来上がったわけだよ。
宮脇”JOE”知史一/99年「ロッキンf」インタビューより
松尾宗仁復帰により再び4人編成となり、レコード会社もエアロスミスと同じソニーに移籍しての第1作。松尾の復帰は98年2月。それから、このアルバムリリースまでに1年あったわけだが、その期間はリハビリと称し、「THE KING OF GYPSYZ」としてアマチュアバンドと共に東京、神奈川のみでLIVEを敢行。そのLIVEでBANDとしての結束を整え、披露した新曲の反応をダイレクトに感じ取り、その成果をレコーディングに生かしたのがこのアルバムである。(アルバムタイトルは松尾の提案で、世界最大の毒グモの名前だという事だ)
この作品は「売れるアルバム」を作る事を念頭においたという。これは「売れセン」という事ではなく、「いいアルバムだから売れる」という事を目指したという事だ。そのためか今までのZIGGYのパブリックイメージ通りのR&Rナンバーが本作の軸になっている。しかし、松尾が復帰したからといって、80年代のZIGGYの焼き直しになっていない所はさすがだ。[1]などは「EASTSIDE WESTSIDE」を彷彿とさせるスピードの速いR&Rだが、確実に90年代の音を通過した響きがある。[2][4][10][11]などにも同じ事が言えるだろう。
しかし、森重樹一という有数のボーカリストがいるにもかかわらず[1][11]など必要以上にボーカルを機械処理しており、[4]ではドラムのミックスが異様に大きく、[11]もサウンドの壊し方が過剰な感がある。[4][11]のサウンドは、ともにメンバー自身の意向だったそうだが、森重のボーカルを 重視したPOPなアプローチの[5][9]などの出来の良さを考えると、その試みが必ずしも成功したとは言えないだろう。どうしてもプロデュース過剰の感が残る。
しかし[5][9]のようなポップな感覚は、戸城の描くZIGGY像とは、かなり違うモノだったようだ。ZIGGYに新しい血を導入しようという彼の試みは、スカリズムを取り入れた[6]や、シングル発売された[3]の カップリング「ZIG ZAG WALK BOOGIE」などに顕著に現れているが、ZIG ZAG〜は結局アルバムから外されるなど、彼の路線は、スタッフの思い描くZIGGY像からずれていたらしい。当然、その結果がおもしろくない戸城は、アルバム発売後のインタビューで、かなり危険な発言をしている。
全般的にメロディもよく、ハードでワイルドなZIGGYも存分に楽しめる。例の分裂騒動以後のアルバムでは最高傑作といっていいアルバムだったにもかかわらず、この夢の黄金メンバーでのアルバムはこれが最初で最後になってしまう。このアルバムの路線を引き継いだSMEでのセカンドアルバム制作中に森重戸城コンビの指向の違いが一層表面化。10月の戸城脱退へと繋がってゆく。
一つの夢は終わりを告げた。
残された3人が、次なる伝説を作れるか?今はただ暖かく見守り、待っているしかない…。
※この記事は過去に運営されていたファンサイトの記事を元に再構成させていただきました。
マケイヌ
| No | TITLE | 作詞 | 作曲 | 動画 | 歌詞 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | マケイヌ | 森重樹一 | 森重樹一 | |||
| 2 | ZIG ZAG WALK Boogie | 森重樹一 | 戸城憲夫 | アルバム 未収録 |
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| 3 | マケイヌ (オリジナル・カラオケ) |
イントロの松尾のギターリフを聞いた瞬間、かつてのZIGGYが帰ってきたことを実感させるZIGGY得意のポップなR&R。…とは言えドラマーがJOEに変わっているだけあってドラムとギターベースの絡み方が複雑になっていて、プレイヤー的には少し難しい曲でもあるらしい。森重言うところの「虚構としてのR&R」である勇ましい歌詞も好感度高い。
カップリングは、50’sを意識したかのようなようなスウィンギーなR&R。戸城は、アルバムにアクセントを付ける意味で、この曲を気に入っていたが、プロデューサーの判断により、シングルのみの収録となった。後の戸城脱退の火種の一つとも言えるかもしれない。
ギターソロにロッドスチユワートの「ホット・レッグス」のフレーズを織り込む
インチキぶりに松尾宗仁復帰の重みを感じる。
※この記事は過去に運営されていたファンサイトの記事を元に再構成させていただきました。
What’s Best !? SINGLES 1987~1997
デビューシングルから当時の最新シングルの(古い言い方をすれば)A面のみ([5][6]は 両A面)を集めたシングルベスト盤。完全リマスタリングされている上に、平山雄一氏の ライナーも付記されている。
と、ここまで書けば、素晴らしいベスト盤のように聞こえるが、マーキュリーとの契約消化 のために仕方なく出された印象しか残らない。何の芸も無い編集盤といえよう。実際、後のインタビューを読むと、この当時マーキュリーとの関係があまりうまくいっていなかったようで、 契約打ち切りゆえの産物のようだ。
ジャケットのオブジェは、シングルの売り上げの棒グラフ。[3]が突出していて後期に どんどん売り上げが減少しているのが自虐的で悲しい。
※この記事は過去に運営されていたファンサイトの記事を元に再構成させていただきました。
VIDEO de ZIGGY VIDEO CLIPS 1994-1997
| No | TITLE | 作詞 | 作曲 |
|---|---|---|---|
| 1 | STAY GOLD | 森重樹一 | 森重樹一 |
| 2 | Jealousy ~ジェラシー~ | 森重樹一 | 森重樹一 |
| 3 | 君をのせて | 森重樹一 | 戸城憲夫 |
| 4 | STEP BY STEP | 森重樹一 | 森重樹一 |
| 5 | Just another day | 森重樹一 | 戸城憲夫 |
| 6 | SilentEveを待ちながら | 森重樹一 | 森重樹一 |
| 7 | Guilty Vanity | 森重樹一 | 戸城憲夫 |
92年の「COME ON EVERYBODY」以来のビデオアイテムとなった本作は、タイトルの通り94年から97年までのビデオクリップを集めたもの。悪く言えば寄せ集めゆえ、素晴らしいVIDEOとは言い難い。(特に低予算製作丸出しの[1]、それよりはクオリティがまだマシな[2]の2曲の徳間時代のクリップのクオリティはトホホもの…)しかし、マーキュリー移籍後の[3]以降は、それぞれ見所も、味わいもあるものばかりなので、ファンならば見て損は無いだろう。
最大の見所はやはり[5]。このクリップは「WHAT NEWS!?」ツアーの一部や、楽屋裏が覗けて興味深い内容になっている。戸城の手品、フライングVを持ち森重と並ぶICHIROなど、ここでしか見れない映像多数。必見だ。(「HAPPY BIRTHDAY」「ようこそジギーへ」と書いた紙を頭上に挙げる女性ファンと、それを見てうれしそうなJOEの様子が映し出される事や、会場の様子などから96年5月7日、8日の中野サンプラザの映像のようだ)
他にも、短髪の森重が見れる唯一のオフィシャル映像であろう[7]、カラフルな映像がZIGGYらしくない?[4]もオススメだ。
※この記事は過去に運営されていたファンサイトの記事を元に再構成させていただきました。
CRAWL
基本姿勢は、なんら変ってない気がするけどね。
“自分ができることは、どんなものでもやってみよう”っていう。
森重樹一/1997年「ロッキンf」インタビューより
「ZOO&RUBY」とは全く正反対の意味での問題作。ファンに対する裏切りともとれる大胆なサウンドチェンジを2度も行ったバンドなんて日本では彼らぐらいのものだろう。
サウンドだけでなく、ビジュアル面でも大きな変化がありファンを驚かせた。前作の戸城に続き、今度は生涯長髪を貫くだろうと思われた森重が短髪になったのだ。近年のインタビューで、この時期森重は焦りがあった事を認めている。「自分のスタイルに固執することで時代と縁遠くなって、このまま俺って時代遅れのサエない奴になっちゃうのかなって…凄く恐怖感があった」(BURN 99年4月号より)そういった当時の森重の苦悩は、歌詞にも明確に現れており、ダークな色彩を持った詩が多い。[4]などはその代表例といってもよいだろう。
詩の面だけでなく、曲も皆が期待する王道のZIGGYスタイルは影を潜めている。かわって現れたのは90年代のグランジ、オルタネイティヴ系のサウンド。他にもロカビリー、スカ、レゲェなどの感触のあるナンバーが次々に現れ、それまでの「70年代洋楽を日本人的感性で味付けしたポップなR&R」というそれまでのZIGGY感からかけ離れたサウンドだった。
このアルバムで忘れてはならないのは、サウンドアレンジ&ギター参加の元ARBの白浜久。ギターも弾けて歌も歌える上に、昔から森重のフェィバリットミュージシャンであるが故に、曲のイメージを明確に伝えることが出来、スムーズな共同作業が行われたようだ。
このアルバム発表後のツアーでは、4人時代のヒット曲は1曲も演奏されず、新作中心の内容で、多くのファンから不評を買った。「ZOO&RUBY」のアルバム評にも書いたが、常に同じ位置に立ち止まらず、前進する彼らの姿勢…。これこそROCKなのだ。そういったバンドを評価せずに何を評価すればよいというのだ。個人的にはアルバムの内容よりも彼らの心意気に胸を打たれたアルバムである。
なお先行シングル[11]は別バージョン。この曲は、森重が会心の作として気にいっている作品である。
※この記事は過去に運営されていたファンサイトの記事を元に再構成させていただきました。















